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iPhone だけで自宅のリフォームを計画する

業者に電話する前に、iPhone で採寸し、材料を見積もり、リフォーム費用を割り出すための実践的な手順。専用の道具も建築士も必要ありません。

リフォームを始めるときに一番難しいのは作業そのものではなく、わからないことの多さ です。タイルは何平方メートル必要? ペンキはどれくらい? 2部屋を塗り直す妥当な見積額 は? iPhone の計測アプリがあれば、一本も電話をかける前にこの3つすべてに答えられます。

これは、私たち自身が小規模から中規模のリフォームを見積もるときに使う手順です。 浴室のタイル張り替え、1ベッドルームの塗装、キッチンの床の張り替えなど、「やりたい」 から「だいたいの予算」まで、一晩で進めます。

ステップ 1: 手を入れる部屋をすべて記録する

Ruler AR(または任意の AR 間取りアプリ)を開き、対象となる各部屋をスキャンします。 当たり前に思える部屋も飛ばさないこと。毎日通り過ぎる洗濯室は、思っているより 0.5 m² 広いものです。

  • Pro の iPhone なら LiDAR の部屋スキャンを使います。周囲を歩くだけで、壁・ドア・窓 ・家具を認識した 3D モデルをアプリが作成します。
  • LiDAR がない場合は手動の部屋作成を使います。隅に立ち、各壁に沿って歩いて、角を タップします。
  • いずれの場合も、各部屋をプロジェクトとして保存します。わかりやすい名前を付けましょう。 「浴室・メイン」「キッチン・床のみ」「寝室1・塗装」のように。

各プロジェクトには、間取り図+壁の寸法+床面積の合計が入った PDF が付きます。 これらは後続のすべての入力データになるので、保存しておきましょう。

ステップ 2: 必要な材料の数量を計算する

保存済みのプロジェクトを開きます。材料計算機に入ります。アプリはすでに部屋の寸法を 把握しているので、数秒で材料の見積もりを出せます。

  • ペンキ。 壁面積からドアと窓の開口部を引き、標準的な塗布量(通常は 1回塗りで1リットルあたり 10 m²)で割ります。アプリは初期設定で2回塗りを前提とします。 1回塗りや3回塗りの場合は調整してください。
  • 床(タイル / ラミネート / ビニル)。 床面積に、切断によるロス10% を 加えます。斜め張り(15%)やヘリンボーン柄(20%)ではロスが大きくなります。
  • 巾木。 壁の周囲長からドアの幅を引いたものです。
  • 壁紙。 壁面積をロール寸法(通常は1ロールあたり 5 m²)で割り、切り 上げます。柄合わせのために10% を加えます。
  • 壁タイル。 タイルを張る壁面積から、設備のための切り抜き分を引きます。 タイルのサイズに応じて調整します。大判タイルはモザイクよりロスが少なくなります。

各見積もりを PDF の一部として書き出します。これで、価格チェックの段階に流し込める材料 数量が手に入りました。

ステップ 3: 材料の価格を出す

数量を持って、お気に入りのホームセンターのアプリやサイトを開きます。仕様に合う商品 (マット仕上げの壁用塗料、60×60 cm の磁器質タイルなど)を探し、各項目ごとに数量 × 単価 を掛けます。

ヒント:決める前に2〜3店舗を比較しましょう。同じ商品でも、IKEA、Home Depot/Lowe's、 Leroy Merlin、B&Q、OBI、地元の販売店の間で価格が 30% 以上ばらつくことがよくあります。

店舗ごとにカートの合計を保存します。これがあなたの材料費の基準額です。

ステップ 4: 人件費を見積もる

人件費は、料金が地域・作業の種類・職人の諸経費に左右されるため、スマホからの見積もりが 難しい部分です。それでもおおよその見当はつけられます。

  • 部屋を塗装する。 塗装工1人で1部屋あたり 0.5〜1.5 日、必要な下準備に 応じます。
  • 浴室の床にタイルを張る(4〜6 m²)。 防水の下準備を含め、タイル工 1人で 1〜2 日。
  • ラミネートやビニルのクリック式床材を敷く。 作業員1人あたり1日約 10 m²。
  • 巾木を交換する。 壁が直角に出ていれば1部屋あたり4時間。

地域の日当(「[あなたの街] 塗装工 日当」で検索。多くの地域の業者団体が公表しています)を 掛けます。管理費・税・雑費として15% を加えます。

ステップ 5: 表を作る

スマホで Numbers または Excel を開きます。項目ごとに行を作り、列は「数量」「単位」 「単価」「合計」とします。合計を3つの区分にまとめます。材料費人件費 予備費(材料費+人件費の15〜20%)。

この合計が、あなたの自己査定の予算です。見積もりが届き始めたら、それが妥当な 範囲内か、大きく外れているかが10分でわかります。

ステップ 6: PDF を使って業者に依頼内容を伝える

部屋ごとの PDF(間取り図+寸法+材料見積もり付き)を、見積もりを取る各業者に送ります。 これには2つの効果があります。

  • プロらしいトーンになります。業者は施主からの値切りやあいまいさを想定しています。 採寸された PDF は「下調べは済んでいます。それを前提に見積もってください」と伝えます。
  • 「では一度測りに伺います」という遅れをなくします。業者は来週ではなく翌日には見積もり を送れます。

スマホではできないこと

いくつかのことは、やはり業者の訪問が必要です。

  • 隠れた配管・電気。 リフォームが背後に設備のある壁にかかる場合、何が あるかを教えてくれるのは、カメラとケーブル探知機を持った業者だけです。
  • 構造の変更。 壁の撤去、窓の増設、耐力構造の変更には、技術者または 建築士が必要です。
  • 許認可。 ほとんどの自治体では、表面的な工事を超えるものには行政の 承認が必要です。スマホで採寸した図面はよい出発点ですが、代わりにはなりません。

要点

よいリフォームの結果を得るために、すべてを知っている必要はありません。適切な質問を するのに十分なだけ知っていればよいのです。採寸した間取り図、材料の見積もり、人件費 のおおよその見当があれば、「これはいくらかかる?」という謎が会話に変わります。3つすべて を行うのに、あなたのスマホで十分です。

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